

奄美クジラ・イルカ協会主催セミナー奄美のザトウクジラを開催しました。冒頭で興の方から昨シーズンの調査結果を発表した後、東京海洋大学の加藤秀弘教授から「増えゆく奄美のザトウクジラ」と題し講演して頂きました。
加藤教授から奄美大島のザトウクジラの生物的な解釈として
・沖縄系は遺伝的に単系。つまりハワイやメキシコ、さらに小笠原との交流が乏しい。
・沖縄系の伝統的な繁殖海域はK(環境収容力)に到達。
・奄美ほかでのザトウ増加はおそらくこの影響。
・でも、調べないといけないことがあり、1)沖縄と奄美の個体マッチング、2)奄美ザトウの遺伝的分析が不可欠。
・今後も、(ザトウクジラ来遊数は)増加するだろう。
との説明がありました。
協会では今後も学術的な調査研究に寄与できるように基礎データの集積を行ないたいと思います。協会の来シーズンの目標は、1)個体識別200頭、2)WW利用者1000名、3)WW振興による地域貢献、です!

