2002年にオニヒトデが大発生し、ほぼすべてのサンゴが死滅した実久地区。2009年からサンゴ小型群体がみられ始め、現在では海底がサンゴで覆いつくされるまで成長している地点も多くなりました。生息環境を保全する事により、奄美では、まだサンゴの自然再生は可能です。
非海域公園地区のデリキョンマ崎ではサンゴの食害は免れましたが、2007年からサンゴが放射状に死滅していく病気ホワイトシンドローム発症群体がみられ始め、徐々に大型卓状ミドリイシ群体は死滅していきました。
2002年にオニヒトデ食害を受けた古里地区では実久地区ほどサンゴの加入は多くありませんが、サンゴは徐々に回復してきています。
古里地区ではオニヒトデ大発生による影響は軽微で、塊状・樹枝状ハマサンゴ群落が連なり、南側の岬先端部ではハマシコロサンゴ大型群体がみられます。