


集落の皆様のご協力により念願の土盛ミーティングを開催しました。日本ウミガメ協議会の石原孝研究員の講話「ウミガメ回遊の不思議〜どこで何を食べどう育つ〜」では、日本で産卵するウミガメ類の基本生態から、アカウミガメの過去の衛星追跡調査結果を交え、今年奄美海洋生物研究会が取り組んでいる衛星追跡調査により、奄美以南のアカウミガメ産卵個体の生態解明が期待されるというお話もありました。ウミガメ保護監視員の野崎清志さんからは笠利半島の上陸産卵回数の年変化報告や早朝のウミガメ調査で撮影された生態写真解説があり、現時点で今年の上陸産卵回数が例年よりかなり少ないとの報告もありました。
後半の土盛海岸観察では、残念ながらウミガメの上陸はありませんでしたが、ウミガメの産卵痕跡の観察を通して、ウミガメ産卵観察の注意点等の解説がありました。隣接する崎原浜ではタイマイの産卵観察記録があり、日本における産卵北限となっています。ウミガメにとっても良質な産卵環境である自然海浜の土盛海岸の魅力を再認識したミーティングとなりました。ぜひ来年も!